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谷本誠一・保護者へのアドバイス 5

将棋の上達法

平成14年5月22日

 さて将棋の上達法ですが、あくまで感性を研ぎ澄ますため、詰将棋と実戦の繰り返しが望ましいと考えます。詰将棋はとかく敬遠されがちですが、駒の働きや詰み形を右脳で捉えるのに最適です。
 3手詰から5手詰の内、易しい問題を数多く解くのがよいでしょう。本屋に売っているはずです。最初の頃は駒を動かして解答しても構いませんが、ある程度慣れてくれば、できるだけ駒を動かさずに解くことが棋力向上に役立ちます。
 私のように本ばかりで定跡を詰め込むやり方は本来よくありません。私が骨身にしみて痛感しているところです。今のうちから詰将棋をどんどん解くようになると自信もついてきます。おのずと勝率もアップするのではないでしょうか?逆に本ばかりで勉強し、理屈が先行、頭でっかちになると、感性が鈍り、勝率も落ちるでしょう。よく「定跡を覚えると弱くなった」と言いますが、これは本当です。先ず徹底的に右脳を駆使すること、左脳を駆使するのは、定跡の勉強で、それは後からの方が効果的です。
 一方実戦におきましては、自分より強い相手と指すことが最も肝要です。よくお母さんが子どもと将棋を一緒に覚えた際、お子さまに相手をしてくれとねだられることが多いでしょう。私が幼少の時にも経験があります。ところが最初のうちはそれでもいい勝負ならよいわけですが、そのうちお子さまの方が強くなり、何度やってもお母さまが勝てなくなる時期がすぐに到来します。それ以降相手をするのは上達においては全く意味がありません。最近では父親が将棋を指さない家庭も増えていますし、核家族が殆どです。実家が近いようだと、おじいさんに手ほどきをしょっちゅう受けることも可能ですが、そうでなければ、盆や正月の里帰りの際にしか、手ほどきを受けることができないでしょう。
 そこで、近所に好敵手や将棋好きの大人がいれば、好んで対戦されるのがよいかと思います。広島県内では、我が呉市、広島市、福山市、三次市等で子ども将棋教室がありますが、ほんの4~5ヶ所程度しかありません。したがって子ども教室にめぐまれないご家庭の場合は、近くの将棋好きの大人に手ほどきをお願いすることがベターでしょう。その場合、力に差がありますので、ハンディをつけた駒落ち戦が適しています。ハンディなしの平手戦は、負けてばかりで、将棋の勝つ喜びを体感することができません。やはり勝つ味を覚えなければ、意欲も失せて、興味もなくなっていくことでしょう。勝てるようになれば、だんだんハンディを小さくして、その都度互角の戦いにすればよいのです。その方が自ら工夫を加えたり、考える力が自然と身につきますし、棋力向上のバロメーターになるから、まさに一石二鳥です。
 以上、スポーツにたとえるならば、詰将棋は基礎体力づくり、実戦は練習試合、将棋大会出場は公式試合です。将棋は頭脳のスポーツです。野球やサッカー、空手と少年の間で根強い人気がありますが、上達における基本的考え方は全く同じだと思います。